TALQu インストール方法ガイド(非公式)
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•どうも、TALQuユーザーのなっちゃそです。私はあくまでユーザーで、
ユーザー目線の動作検証は承っております。
概要
Hackmdにまとめていた情報が確定したので、こちらの方に転載します。
0. はじめに
TALQuは、Haruqaさんが作成した 深層学習系TTSです。
こちらのソフトを使うには、様々なソフトが必要となるのですが、 このページでは、ざっくりとインストール方法を記載します。
執筆者の環境
私の環境を軽くまとめておきますね
もの | 機材1 | 機材2 | 機材3 |
---|---|---|---|
OS | Windows10 | Windows10 | Windows10 (21H1) |
CPU | Intel Core i7-7700 | AMD Ryzen5 3500 | AMD Ryzen9 3900 |
GPU | GeForce1060 | GeForce3060ti | GeForce3060ti |
Mem | 32GB | 16GB | 48GB |
TALQuエディション | GPU | GPU | CPU&GPU |
この環境であれば、頑張れば動きますw頑張りましょう!w
1. 事前準備
けっこう大変なのが、この事前準備です。 音源が再生されない!という方は、この準備が抜けているパターンがあります。
利用したい版によって異なりますが、 大まかに必要なソフトは、下記のとおりです。
CPU版 / GPU版共通
- .NET Framework 4.8 (※Windows 10 は標準でインストール済み)
GPU版のみ
- CUDA & Visual C++ ビルドツール
- cuDNN
ということで、実質 CUDA と ccDNN が必要になるパターンが多いです。
.NET Framework 4.8
※ 最新のWindowsを使っている場合は、インストールは不要そうです
実際に別途入れた記憶はないですが、必要な場合は下記からダウンロードし、インストールして下さい。
ここから先は、GPU版を使いたい人は実施が必要です。
CUDA / cuDNN
正式には、nVIDIA CUDA っていうツールです。 ディープラーニングとかをやるのに使うツールですね。
ここでは、バージョンの組み合わせが重要となります。 簡単に表にまとめてみます。
利用中のグラボ | CUDAバージョン | ccDNNバージョン |
---|---|---|
GTX10xx系 | 10.2 | 8.x.x for CUDA 10.2 |
RTX20xx系 | 10.2 (※未検証) | 8.0.x for CUDA 10.2 |
RTX30xx系 | 11.0 | 8.x.x for CUDA 11.x |
それぞれのバージョンに合わせた、ツールを用意する必要があります。
Visual C++ ビルドツール
CUDAを動かすには、更に前提ソフトとして、このソフトが必要となります。
cf. 参考サイト
詳細な画像は、参考サイトを確認していただくとして、必要なことだけをピックアップします。
- https://visualstudio.microsoft.com/ja/downloads/ へ行く
Visual Studio 2019のツール
の右側の+
を押すBuild Tools for Visual Studio 2019
をダウンロード- ダウンロードファイルを実行
Visual C++ Build Tools
をクリックし、インストール。その他は不要
これ以上の確認のしようがないので、ここでは出来ていることを祈りましょう。
CUDA
正確には、必要なソフトは nVIDIA CUDA Toolkit
というソフトになります。
cf. 参考サイト
詳細な手順は参考サイトをご覧いただくとして、ここで必要なことだけをピックアップ
- https://developer.nvidia.com/cuda-toolkit-archive へ行く
- 使いたいグラボに応じて、バージョンを選択します。
利用中のグラボ | CUDAバージョン |
---|---|
GTX10xx系 | 10.2 |
RTX20xx系 | 10.2 (※未検証) |
RTX30xx系 | 11.0 |
Select Target Platform
で、下記を選択- Operating System : Windows
- Version : 10
- Installer Type : exe(local)
Base Installer
横のDownload
をクリック- ダウンロードしたファイルを実行
- インストール画面が起動したら、
カスタム(詳細)
を選択 - チェックリストは、「
CUDA
」のみを選択 - その他はそのままで、インストールを実行
ここまでで、インストールが完了です。 インストールが出来たかの確認をしたい場合は、
- Windowsキー + R を押す
- 出てきた窓に
cmd
を入力 - 黒い画面に、
where nvcc
と入力
3を実行した後に、文字列が表示されればOKです。
cuDNN
正式には nVIDIA cuDNN
というツールで、ディープラーニング用のライブラリだそうです。
いわば、TALQuの心臓部みたいなものですね。
cf. 参考サイト
同じく、詳しくは参考サイトをご確認いただくとして、必要事項だけピックアップします。
- https://developer.nvidia.com/cudnn に行く
Download cuDNN
をクリックするJoin now
を押して、会員登録をする- 画面の指示に従い、諸々入力・手続きをする。
- ログインできたら、一覧から必要なバージョンを選択する。バージョンは下記の通り
利用中のグラボ | ccDNNバージョン |
---|---|
GTX10xx系 | 8.x.x for CUDA 10.2 |
RTX20xx系 | 8.x.x for CUDA 10.2 |
RTX30xx系 | 8.x.x for CUDA 11.x |
-
cuDNN Library for Windows (x86)
を選ぶ- ※他のOSユーザは、他のバージョンを選ぶこと
- ファイルをダウンロードする
-
ダウンロードしたファイルを所定の場所に置く。場所は下記の通り
- v10.2の場合 :
C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v10.2
- v11.0の場合 :
C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.0
- v10.2の場合 :
ここまでやると、cuDNNが利用可能になるはず。 インストールが出来たかの確認をしたい場合は、
- Windowsキー + R を押す
- 出てきた窓に
cmd
を入力 - 黒い画面に、
where cudnn64_8.dll
と入力
3を実行した後に、文字列が表示されればOKです。
2. TALQuインストール
ここまで来たら、TALQu本体のインストールが出来ます。
配布サイトからZipファイルをダウンロード&展開し、 TALQuManagerを実行して下さい。
起動すると、GPUかCPUかを選べるので、お好きな方を選んで下さい。
インストール出来たら、皆さんお待ちかねの TALQuアイコンが出てきます!
RTX3000版台向け:CUDA11.0対応
主にRTX30xx系を使っている方は、この対応が必要です。
何をするのかと言うと、
- 配布サイトにある、「
CUDA11.0環境用手動適用パッチ
」をダウンロード - 展開して、「CUDA11.0PyTorch1.7.1Download」の中に入る
ダブルクリックで実行して下さい.bat
を実行- ひたすら待つ
- 出来上がったら、説明書の通り規定ファイルを置き換える。
-
python-3.6.8\Lib\site-packages
の中にある下記2つをtorch
torch-1.7.1+cu110.dist-info
-
TALQu.exeがあるフォルダの中の
python-3.6.8\Lib\site-packages
にある下記2つを置き換えるtorch
torch-1.7.1+cu110.dist-info
3. 起動&実行
ここまできたら、起動して実行してみて下さい。 例えば、「ゆっくりしていってね」という文言をしゃべらせてみるのが良いと思います。
「実行」ボタンを押してエラーが出る場合は、何かしらが抜けている可能性があります。よく確認をしてみて下さい。
あと、不用意に伸ばし棒を入れると、「発音を展開する」を押したときにエラーになります。 この場合は、読み上げる文章を見直してみて下さい。
その他エラーが出る場合
Pythonから実行メッセージを取得.bat
を実行すると、どんなエラーが出ているのかが分かる可能性があります。
中身には、ファイルパスが全部乗ってしまうので、個人情報が流出するかもです。 扱いには注意して下さいね。
どうしてもわからなければ、色々と聞き回ってみて下さい。
この情報も載せてください!みたいなものがありましたら、
Twitter : @naTeaso までご連絡ください。